イソフラボンの吸収を高める摂取の方法は?
女性ホルモンと似た働きをするとして、美容や健康に関心の高い女性から注目を浴びているイソフラボン。
イソフラボンは、女性らしい身体を作ったり美肌を作ったりするだけではなく、骨粗しょう症の予防や、更年期症状の緩和などにも役立つため、高機能な栄養素であると言われています。
このようにイソフラボンは女性の体をサポートしてくれるのです。
これらイソフラボンは、主に大豆食品に多く含まれています。
納豆や豆腐、味噌などに豊富に含まれているため、和食中心の食生活を送っていれば、意識せずとも自然にイソフラボンを摂取できているということになります。
しかし、実はイソフラボンは、非常に身体に吸収されづらい栄養成分であると言われています。
例えば、大豆を100グラム食べたとしても、体内に吸収されるイソフラボンの量はわずか140ミリグラム程度です。
イソフラボンには、「グリコシド型」と「アグリコン型」という2種類のタイプがあり、これらの総称をイソフラボンと呼んでいます。
私たちが普段食べている納豆や豆腐などの大豆食品は「グリコシド型」にあたります。
グリコシド型は、イソフラボンの周囲に糖がくっついているため、この糖を腸内の酵素で分解しなければ身体にイソフラボンを吸収することができないのです。
そのため、腸内環境が整っていないような方がグリコシド型である大豆製品を一生懸命摂取しても、体内に吸収されるのはわずかな量となってしまうのです。
ですから、イソフラボンを効果的に摂取したいのであれば、まずは正しい食生活をして、腸内環境を整えるというところから始めると良いかもしれませんね。
しかし、忙しい現代人の中には、外食やコンビニ食などが中心となっていて、腸内環境を整える機会がなかなか得られないという方もいらっしゃるかもしれません。
また、更年期障害の緩和など目的があってイソフラボンを多量に摂取したいという場合には、食品からの摂取だけでは辛いと感じるときがあるかもしれません。
そうした場合には、アグリコン型のイソフラボンが配合されているサプリメントを活用することで、効率よく体内にイソフラボンを摂取することができるのでオススメです。
ただし、イソフラボンの過剰摂取は悪影響を及ぼす可能性があるため、普段の食事とのバランスをとりながら調整していくことが必要です。